コレクションを整理するため出品します。これは、６０年ぐらい前の手回し式機械（歯車）計算機です。昭和３０年頃の計算する道具は、算盤（そろばん）とこの計算機でした。その頃の主力産業の造船など構造計算に使われ活躍したようです。右のクランクハンドルを回せば、今でもちゃんと四則計算ができます。右に回わせば足し算で逆に回せば引き算です。前面中央のつまみで桁を動かせば掛け算や割り算がスムーズに計算できます。また、応用計算として乗法にて除算を行う方法があります。15÷5＝は15から5が何回引けるかですが、反対に5を何回加えれば15になるかと考えます。このやり方を使えば、15÷5×8＝の計算は、５と８を離して置数レバーでセットしておけば÷と×の計算が加算で同時にできます。クランクハンドルを3回まわして5の下の計算値が15になれば、８の下には答えの24が求まります。機械なのでこんな方法が使えます。割り算は複数回引き算を繰り返す方法以外に上記の方法を使うと、引いたり足したりしながら（引けない場合はベルが鳴りエラーを知らせます。その時、桁を下げてクランクハンドルを逆回転して足します。これを繰り返します。機械ならではの計算が簡単にできます。計算過程を工夫することで早く計算ができる、おもしろい機械です。当時の使用説明書のコピー（32ページ）がありますので、これを見て操作すればちゃんと計算できますから同梱します。動作は軽くスムーズです。全体的にたいへんきれい（美品）でこれほどの良い状態の個体は珍しいと思います。機械式計算機の展示資料としても使えるレベルだと思います。ですが古い鉄製の機械ですから、ノークレーム、ノーリターンでお願いします。ゆうパックで送る予定です。